透湿性に加えて、その高い機能性(防カビ性、消臭性、調湿性、耐久性)と趣き深いテクスチャーに魅せられて、相模断熱はホタテ漆喰の製造元である「あいもり株式会社」の代理店になりました。
6月7日のブログで紹介したように、相模断熱のショールームの壁と天井には、透湿性の高い「ほたて漆喰ライト」が塗られています。
なぜならば、セルロースファイバー断熱材の秀でた調湿性能を活かすためには、当然ながら内壁や天井に高い透湿性を持たせることが必須だからです。
相模断熱のショールームに使われた「ほたて漆喰ライト」の袋の山です。
(これで約半分)
「ほたて漆喰ライト」と「ほたて漆喰スムース」の販売価格は以下の通りです。
「ほたて漆喰ライト」 20㎏/袋(塗厚2.0㎜で13㎡) 9,800円/袋(送料・税別)
特徴:消臭性、調湿性、高耐久性、施工性(一回仕上げ)、
ソフトな質感で多彩な塗りテクスチャー、全12色
「ほたて漆喰スムース」15㎏/袋(塗厚1.5㎜で11㎡) 9,800円/袋(送料・税別)
特徴:消臭性、調湿性、高耐久性、施工性(一回仕上げ)、
セミマットの繊細なテクスチャー、全2色
ところで、透湿性の低いビニールクロスはカビを発生させ健康を損なうとの理由で欧州やアメリカの先進的な地域では使用が禁止されている程です。
では、ビニールクロスなどの透湿性の低い素材を壁や天井に使うとどうなるでしょうか?
水蒸気がビニールクロス等の防湿シートにブロックされ、セルロースファイバーの調湿性能を半減させます。
それどころか、調湿性の低いビニールクロスは冬の暖房や夏の冷房で生じる室内外の温度差により冬はビニールクロスの室内側に、夏は室外側に結露が生じやすくなり、カビ発生の温床になります。
ビニールクロスで室内を覆うと冬は窓など室内側の低温部に結露が発生します。
冬の結露は主に居住者の生活(炊事、風呂、人体等)から生じる水蒸気が結露するもので、こまめに拭き取れば多少のカビ程度で済みます。
しかし、夏の冷房で生じる結露は厄介です。
日本の夏の外気は湿度を多く含んでいるので室内壁が冷房で少し冷やされただけでも壁内の防湿シートやビニールクロスの裏側に結露が無尽蔵に発生します。
そして、腐朽菌が発生し家屋の構造躯体を腐らせたり、居住者の健康を害します。
おまけに、夏の結露は壁の裏側に発生するので居住者は結露やカビの発生に気付きません。
防湿シートという名称は、あたかも湿気を防いでくれるような錯覚に陥りますが、防湿シートで湿気をブロックするとシートの表面温度が一定以上低いとシート表面に結露するのです。(冬の暖房時は室内壁表側に結露、夏の冷房時は室内壁裏側に結露)
結露を根本的に防ぐには室内壁・室外壁ともに漆喰等で透湿性の高い呼吸する家にして、高い調湿性能を持ったセルロースファイバーが過度な湿気を一時的にダムのように蓄え調湿することです。
そして、なるべく窓を開け自然換気をすることです。
私は、長時間の冷房が家を短命にする主な原因だと考えています。
湿気の多い環境にあっても、なるべく冷房を使わずに自然換気を心掛けることが長寿の家の要だと思います。
※冷房のドライモードはいいのではと思われる方もいらっしゃると思いますが、ドライは確かに室内の湿気を強制的にエアコン内で結露させてドレインホースで室外に排出するので室内は爽快になります。
でも、ドライモードも意外と室内壁を冷やすので屋外からの湿気が無尽蔵に押し寄せて室内壁裏側に結露するので要注意です。
そんな時でも、室内壁にビニールクロスを張らずに漆喰などの透湿性の高い内装を施していれば、室内壁裏側に結露した水滴は石膏ボード等の室内壁に浸透して次期に蒸発するのでカビの温床にならないのです。
6月7日のブログで紹介したように、「ほたて漆喰ライト」は左官塗りのプロ集団、株式会社メガステップから手練の職人が塗りの技を存分に披露して頂き、その人柄と技量に魅了されました。
当社はお客様のご要望に応じて、メガステップ様を直接ご紹介させて頂いたり、ワンストップで漆喰材料と左官塗りの手配をさせて頂きます。
壁面のテクスチャー名は
「バルセロナ」。
無機的な幾何学模様でありながらも、
そのパターンが互いに重なり合って有機的な躍動感を
与えてくれます。
職人の意気込みが感じられる芸術作品。