昨年12月15日のブログで「防音の目的でセルロースファイバーのお問い合わせが多い」と書きましたが、昨日Yahoo!ショッピングでご注文を頂き、早速今日は日本三大茶と称される埼玉の狭山茶製造販売元「中島園」様にセルロースファイバーの袋をお届けしました。
ご子息の中島様はご趣味で音楽をたしなまれているとのことで防音のためにセルロースファイバーを壁に充填されるのかと思いきや、さにあらず、なんと段ボール箱にセルロースファイバーを詰めて吸音材として使われるとのことでした。
中島様にお聴きすると、最近海外でそのような使い方をする音楽関係者が増えているとのことでした。
お客様に直接お会いすると有益な情報を得られるのでいつも楽しみにしているのですが、別れ際に中島様から名刺代わりにと新茶を頂きました。
オダサガのショールームに帰って早速頂きましたが、本場狭山茶の甘くて濃厚な味に思わずうっとりしたほどです。
味と香りだけでなく健康と美容にもいい日本の緑茶は、これから海外で本格的に流行ると確信しました。そして日本ブランドを更に上げてくれるでしょう。
こんなに美味しいと、お茶は日本独特の美意識「わび・さび」の文化を象徴する茶道に昇華した感がありますが、私は日々の生活の中で美味しい緑茶を楽しみたいと思います。
歴史を物語る趣のある荘厳な佇まいの
「中島園」様。
お茶の直売もされているとのことです。
埼玉県入間市根岸371
TEL: 04-2936-1777
ちょっと濃くなっちゃいましたけど、
私濃いのが好きで...
ごちそうさまでした。
大変美味しゅうございました。
YouTubeより拝借
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中島 (日曜日, 27 5月 2018 00:14)
遠い所まで届けて頂きどうもありがとうございました。お茶も美味しく飲んで頂けたようで嬉しいです。
用途について少し補足させて頂きますと、
私が今回セルロースファイバーを使って作ろうとしているのは「ベーストラップ」と呼ばれる、
低域を吸音するための室内吸音パネル(吸音パッド)のようなものです。
(「bass trap」で検索するとたくさん画像が出てきます。)
スタジオやオーディオルームの音を整える際、室内の余分な残響を吸収するために、
部屋の隅(辺や点)には低域を吸音するための厚めの吸音材が設置されることがあり、これらがベーストラップと呼ばれています。
通常、ベーストラップの材料にはグラスウールやロックウール等が使用される例が多いのですが、
海外フォーラムにて、それらの代わりにセルロースファイバーを使った事例も多数報告されていることを知り、
私も試してみようと思い今回注文させて頂きました。
届けて頂いた際には少し曖昧な説明をしてしまったかもしれないのですが、
海外の音楽製作者の間(のうち、吸音材を自作する一部の層)で流行りつつあるのは、
「セルロースファイバーを利用したベーストラップの自作」でありまして、
その入れ物として段ボールを使うという方法自体は、別に流行っているわけではなく、
これは単なる私の思いつきに過ぎませんので、もし誤解を招いてしまったようでしたらすみませんでした。
一般的に、段ボールは虫が湧いたりカビが生えたり等の理由から、長い間室内に置いておくことはお勧めされていない素材とされていますが、
私はセルロースファイバーに含まれるホウ酸の効果によって、
ダンボールの持つそれらのデメリットを丁度良く打ち消すことができるかもしれないと期待しているところです。
セルロースファイバーについては私はまだ良くわかっていない部分も多いですが、
吸音材として使用するなら、グラスウール等と比べると形状や性質が大きく異なるだけに、有利な場面もたくさんありそうに感じています。
まずはベーストラップ用途で使った時の効果を確かめてみようと思います。 また機会がございましたら宜しくお願い致します。
柳田洋子 (日曜日, 27 5月 2018 01:05)
コメントありがとうございます。とても勉強になりました。
bass trap cardboard box cellulosefiberで画像を検索しましたら関係ないものも含めてとんでもない数の画像がHitしました。
セルロースファイバーは吸湿性能が秀でていることからもわかるように、酸素分子O₂や二酸化炭素分子CO₂より小さな水分子H₂Oを捕らえるヒダを無数に持っています。
なので表面がツルっとしたグラスファイバーより音を捕らえて乱反射させてると思います。
また質量的にグラスファイバーより圧倒的に大きいセルロースファイバーは、音エネルギーを振動エネルギーに変えて熱に変換しますので、吸音や防音にはうってつけだと思います。
もしかしたら、段ボールの一面(表面)を不織布などで覆ってセルロースファイバーを半露出状態にすると格段に吸音効果が高まるような気がします。
論より証拠、結果が楽しみです。
それにしても、美味しいお茶って気持ちをHappyにさせてくれるのですね...
中島 (月曜日, 28 5月 2018 23:12)
アドバイスありがとうございます。
なるほど、確かにセルロースファイバーの全面を段ボールで覆うよりも、音のぶつかる面は半露出にしておいたほうが音を吸ってくれそうに思えてきました。
繊維の構造を考えるとグラスファイバーよりも吸音効果が期待できるような気もしますね。色々と試してみようと思います。
お茶、喜んで頂けて嬉しいです。ブログにて宣伝もして頂きありがとうございました。
実は当初は、工場での製茶過程で出た不要なお茶の粉や、廃棄予定の茶葉等を段ボールに詰めて吸音材に転用する計画だったのですが、
そういった植物の繊維クズのような物体に吸音効果があるかどうかについて調べていた過程で私はセルロースファイバーの存在を知ったのでした。
お茶仕事の忙しい季節もそろそろ終わりますので、早速ベーストラップ作りに取り掛かりたいと思います。
柳田洋子 (木曜日, 31 5月 2018 12:24)
使えないお茶を活用する試み、とってもエコで日本的だと思います。自然からいただいたものを無駄にせず、創意工夫で命を吹きこむって素敵ですよね。
言及されておられるように、セルロースファイバーはホウ酸を混入することで防カビ、防虫、防炎機能を備えることができます。塩より安全な自然鉱物ホウ酸の混入比率は10~20%程度が多いようです。ちなみに、コンフィゾーンのセルロースファイバーは20%です。ご参考まで。