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以下のコンテンツは11月8日の「今日のつぶやき」から抜粋しました。
11月7日に、自然素材にこだわる工務店様の店舗(川崎市多摩区)の壁にセルロースファイバーを吹き込みました。
吹込み施工は店舗奥の壁1面だけのプチ施工でしたが、同壁の右下にはアクリルボード製の「のぞき窓」がついていて、隙間なく吹き込まれたセルロースファイバーを店舗を訪れたお客様に見て頂くように工夫されていました。
この壁は20㎝も厚みがあり、55㎏/㎥の密度でセルロースファイバーを吹き込んだので断熱や調湿性能もさることながら、防音性能は凄いと思います。(開口部からの音漏れはするでしょうけど...)
今回も施工現場で色々な学びや気付きがありました。
セルロースファイバーの吹込み施工は重い機材を運ぶので最低3人でするものと決めつけていましたが、2人でもできることがわかりました。
また、施工前の養生をしっかりやると施工後の掃除が楽になるし、お部屋の中の什器や各種機器類も綺麗に保てます。
それと、コンフィゾーンのセルロースファイバーは壁の中で沈下しづらいことを改めて認識しました。
南アフリカでは、乾式吹込み用のセルロースファイバーに特化した性能試験をするのですが、試験内容はカビ発生の有無、調湿性能、断熱性能、防炎性能などの各試験に加えて、壁内に吹き込んだ時の沈下試験もします。
コンフィゾーンのセルロースファイバーが沈下せず安定した密度を保つ標準吹込み密度は36㎏/㎥という結果でした。(4.10 標準吹込み厚・密度)
日本では、セルロースファイバーが壁の中で沈下しないように通常50㎏/㎥以上の密度で吹き込むのですが、コンフィゾーンのセルロースファイバーは繊維構造が比較的壊れていないために繊維同士が突っ張り合って36㎏/㎥でも沈下しないようです。
今回は壁の中に20㎝もの空間があるのでセルロースファイバーを壁の上側から下に向けて吹き込み、同時にホースの先で押し込むようにすれば下の方まで55㎏/㎥の密度にできると思っていました。
ところが、下の動画に写っている右下の「のぞき窓」に吹き込まれるセルロースファイバーの密度が十分でなさそうでした。
試しに壁の下側にも穴を開けて吹き込んだところかなり吹き込めたので、繊維同士が突っ張り合って壁の途中で引っかかり、下側の密度が不十分だと分かった次第です。
ちなみに、この後壁全面の下側にも穴を開けて追加で吹込みました。
結果、セルロースファイバーの吹込み量は計算通り55㎏/㎥(11㎏/㎡)で終了することができました。
皆さまお疲れさまでした。
不織布を張り終えたので、セルロースファイバーを吹き込むための切れ込みをカッターナイフで入れています。
次は、不織布の切れ込みに吹込みホースを挿し込みセルロースファイバーを吹込みます。
壁の厚み(壁の中の空間)は20㎝もあるので、動画のように切れ込み穴から上側に吹き込むとセルロースファイバーは下に落下していくと思われるかもしれませんが、ホースの先で押し込むように吹き込むと繊維質が互いに突っ張り合って下に落ちません。
この後、下向きに吹き込んだのですが、壁の下側のセルロースファイバーの密度が十分でなかったので、壁の下側にも切れ込みを入れて吹き込みました。
1㎡当たり55㎏/㎥の密度で吹き込んだので、20㎝厚の壁には11kg/㎡の重量のセルロースファイバーが吹き込まれたことになります。
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