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2020年9月30日のブログ「電池特許出願数、日本が世界一Vol. 1」に続き、【電池つながり】第二弾です。今回は「1000キロ走るEV」をご紹介したいと思います。
以下は日経新聞からの気になった記事の抜粋です。
《抜粋》
1回の充電で東京から福岡までの1000キロメートルを走る電気自動車(EV)は、実現できるのか?
現在のリチウムイオン電池をしのぐ蓄電池の有力候補に、「フルオライドイオン電池」が名乗りを上げた。
京都大学とトヨタ自動車のチームが原型を試作し、電気をためる性能をリチウムイオン電池の7倍に高めるメドをつけた。
このタイプの「全固体電池」は燃えにくく、熱を逃がす工夫を省ける。
「全固体」と「フッ化物イオン電池」が相乗効果を発揮すれば、1000キロメートルの走行に手が届く見込みだ。
技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センターの石黒恭生常務理事は、「電池を制する者が世界を制す」と断言する。
リチウムイオン電池だけでも、車載用の世界市場は3年後に6兆円を超えるとの見方がある。
蓄電池の進化は、「動力」として快適な走りや環境対応を後押しするだけではない。
街の至る所にあるEVが太陽光発電などの電気を蓄える「蓄電池」となり、再生可能エネルギーを社会全体で使いこなす巨大な蓄電池網を築く。
各国は、既存のリチウムイオン電池の改良でもしのぎを削っている。
リチウムイオン電池材料評価研究センターは、23年4月までに全固体の技術を確立する。
さらに先のフッ化物イオン電池への期待は高まるが、実用化は今の技術開発のペースだと30年以降になるというのが大方の見方だ。
《抜粋終》
1991年にソニーと旭化成が製品化したリチウムイオン電池は、今や中国と韓国のメーカーが圧倒的な存在感を放っていますが、日本が電池技術のリーダーとなりえる近未来は「フルオライドイオン電池」が担っているような気がします。
京都大学やトヨタ自動車は、フッ化物イオンで動く次世代電池の開発を進める(下画像/京大提供/日経新聞)
フッ素と金属がくっ付いたフッ化物は、フッ化物イオンを幾つも携え効率よく電気を生み、京大などが目指すエネルギー密度はリチウムイオン電池の7倍にあたる。(上画像/日経新聞)
ところで、菅総理が6名を任命拒否した「日本学術会議」問題に関連して、「学問の自由を阻害している」や「同会議の左寄り過ぎる問題点」等賛否両論が議論されています。
その議論の中で、日本の先端技術が中国に駄々洩れしているという点が気になりました。
平和を愛する私は、戦争を是認するような軍事関連技術の研究を日本の大学が行うことを否定する指針を、日本学術会議が3年前に発表したことを良いことと思っていました。
でも、このところの中国や北朝鮮、韓国などが日本に対して挑戦的な動きを取っている現実を考えると、日本が軍事技術を研究開発することや、同盟国へ関連製品を輸出することは日本の国力維持に適うのではないかと思うようになりました。
中国が推進する「千人計画」では、欧米や日本などの一流の科学者達が好待遇で中国にヘッドハンティングされているそうです。
とりわけ日本学術会議は軍事レベルの先端技術を中国へ伝えることに寛容との外部指摘もあり、日本学術会議は平和を唱えながら日本を苦境に追いやっていると思いました。
パレスチナ問題で紛争の絶えないイスラエルは小さな国にもかかわらず、軍事技術開発を通して民生ロボットや医療等の最先端技術レベルが、世界のトップレベルであることからもわかるように、命が係わる技術開発には研究者も気合が入るのではないでしょうか?
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