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「屋根の下ぶき防水シートにご注意」シリーズのバックナンバー
2024年6月21日の上記ブログで屋根のしたぶき防水シートを屋根瓦の下に貼ると、冬季は防水シートの屋根裏側に結露しやすいことをお話ししました。
一方夏季は、冷房を長時間つけていると外壁内のグラスウール断熱材まで冷やされ、湿度の高い外気がグラスウール内部で飽和状態となり結露が結露を呼び、まるで水を含んだスポンジのようにぐちょぐちょになることも...
そうなるとグラスウールはカビ繁殖の培養床と化し、内壁の石膏ボードにカビの黒いシミがにじみ出てきます。
解体すると、カビで真っ黒になったグラスウールに解体業者さんが驚くそうです。
日本の夏は高温多湿で防水シートが冷房で少し冷やされただけで結露が生じる上に、結露となる湿気は外気から無尽蔵に押し寄せて来るから厄介です。
ですから、夏季の冷房や冬季の暖房などで人為的に室内外で温度差が生じると、防水シートやグラスウール断熱材の高湿側の温度の低い表面に結露が発生しやすくなります。
なぜならば、日本の亜熱帯化した気候と冷暖房が当たり前の生活環境では温度の高い方(冬は室内、夏は外気)の湿度が通常高く、防水シートが低い側の温度(冬は外気温、夏は室内冷房)で冷やされると、温度の高い側の湿気(水蒸気)は冷やされた防水シート(冬季の外気で冷却)やグラスウール(夏季の長時間の室内冷房で冷却)の表面で飽和状態となり結露するからです。
Carrier Corporation様から拝借した湿り空気線図(下図)では、夏の典型的な気温30℃・湿度90%の環境下で長時間冷房すると、防湿フィルム(防水シート)が27℃に冷やされるだけで水蒸気が飽和して(100%を越え)結露が発生します。
グラフはCarrier Corporation様から拝借
夏季の長時間冷房は、まるで氷水を入れたガラスコップに大粒の結露が発生するように、防湿フィルムの屋外側に大量の結露を発生させます(下図)。
繰り返して言いますが、防湿フィルムを壁の中に貼ると冬はフィルムの室内側に、夏はフィルムの室外側に結露が生じやすくなります。
結露の問題は私のライフワークになりました。
このテーマでご意見やご質問を頂けると嬉しく思います。
そして、日本の気候風土にあった家づくりを追及できたら幸いです。
結露は、地域別の気候特性や家屋の立地環境など多様な要因が複雑に絡み合う難しい問題すが、結露の発生原理を理解すればどのように対応するのが良いか自ずと判明してきます。
このブログを読まれた皆様におかれましては、反論、質問、ご意見、何でも結構ですのでコメントを頂けましたら嬉しく思います。
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